うさぎに与えていい野菜一覧|安全な種類と量の目安
うさぎに与えていい野菜を種類別に一覧で紹介。与える量や頻度の目安、注意したいポイントも初心者向けにわかりやすく解説します。

野生のうさぎが1日に口にしているのは、ほぼ草だけです。野菜は本来、うさぎの食事の中心ではありません。それでも飼いうさぎに野菜をすすめるのは、水分と微量栄養素を補い、食事に変化を与えられるからです。この記事では、うさぎに与えていい野菜を種類別に一覧で示し、体重に応じた量の目安と、初めて与えるときの手順を解説します。
うさぎに与えていい野菜は葉物が中心で、量は体重1kgあたり葉物カップ1杯が目安
うさぎに与えていい野菜の中心は、小松菜・チンゲン菜・水菜などの濃い緑の葉物です。House Rabbit Society は、体重約900g(2ポンド)につき軽く詰めてカップ1杯の葉物野菜を1日の目安としています。体重1.5kgの子なら、カップ1.5杯ほど。これは両手で軽くひと山、大人の握りこぶし1.5個分くらいの量です。
前提として、うさぎの食事の中心はあくまで牧草です。RSPCA は、1日に食べる牧草の量はうさぎの体と同じくらいのかさが必要だとしています。野菜はその牧草を減らさない範囲で足すもので、牧草が残るほど野菜を与えているなら量を減らしてください。牧草の選び方はうさぎの牧草の種類と選び方にまとめています。
種類別・与えていい野菜の一覧
与えていい野菜は、葉物・ハーブ類・根菜/実野菜の3つに分けて考えると量の配分がしやすくなります。
| 分類 | 具体例 | 1日の位置づけ |
|---|---|---|
| 葉物野菜 | 小松菜、チンゲン菜、水菜、サラダ菜、大根の葉、かぶの葉、にんじんの葉、クレソン | 野菜の主役。3種類以上を組み合わせる |
| ハーブ類 | パセリ、バジル、シソ、パクチー、ミント、ディル | 香りが強く少量で満足する。葉物の一部として少しずつ |
| 根菜・実野菜 | にんじん、パプリカ、ブロッコリー(茎・葉)、セロリ、きゅうり、かぼちゃ | 糖分・水分が多い。おやつ扱いで少量 |
House Rabbit Society は、葉物は1種類に固定せず1日に3種類以上を組み合わせることをすすめています。カルシウムやシュウ酸の多い葉物(パセリ、大根の葉など)に偏らせないための考え方で、日替わりのローテーションが現実的です。
にんじんは「うさぎの主食」というイメージが強い野菜ですが、実際には糖分が多く、根の部分はおやつの扱いになります。葉のほうがむしろ葉物野菜として適しています。おやつ全般の考え方はうさぎのおやつを参照してください。
避けたほうがよい野菜と、その理由
同じ野菜でも、栄養価が低いものやデンプン・糖分の多いものは避けます。
- レタス(特にサニーレタス以外の淡色のもの):House Rabbit Society は、アイスバーグレタスのような色の薄いレタスは栄養がほとんどなく、ラクチュカリウムという成分を含むため避けるようすすめています。
- じゃがいも・さつまいも・とうもろこし:デンプンが多く、盲腸内の発酵バランスを崩しやすい野菜です。
- ねぎ・玉ねぎ・にら・にんにく:うさぎに有害で、少量でも与えません。
- 豆類(生の豆・枝豆など):消化に向きません。
有害な食べ物は野菜以外にもあります。全体像はうさぎに与えてはいけない食べ物一覧にまとめました。
初めての野菜は1種類ずつ、48時間かけて確かめる
新しい野菜は必ず1種類ずつ、ごく少量から始めます。House Rabbit Society は、新しい野菜を導入するときは1度に1種類だけにし、軟便が出ないか24〜48時間観察するようすすめています。複数を同時に足すと、合わなかったときにどれが原因か特定できません。
手順は次のとおりです。
- 新しい野菜を、葉なら1〜2枚、根菜なら5mm厚のスライス1枚ほど与える
- 24〜48時間、フンの形と量を観察する(コロコロした硬便が保たれているか)
- 変化がなければ少しずつ増やし、定番のローテーションに加える
- 軟便・下痢・食欲低下が出たらその野菜を中止する
フンの変化は消化器の状態をそのまま映します。見方はうさぎの盲腸便で解説しています。フンが極端に減った、まったく出ていない場合は消化管が止まっている可能性があり、緊急性が高い状態です(うさぎのうっ滞)。
与えるときの下ごしらえ
野菜は、水でよく洗って農薬や土を落とし、水気を軽く切ってから与えます。冷蔵庫から出したては冷たいので、常温に戻してからにしてください。
- しなびた葉、変色した部分、傷んだ部分は取り除く
- 食べ残しは数時間で片づける(特に夏場は傷みが早い)
- 与える場所は牧草入れとは分け、食べた量が分かるようにする
野菜には水分が多く含まれますが、水分補給の代わりにはなりません。給水器の水は別に常に用意しておきます。水を飲まないときの対処はうさぎが水を飲まないときを参照してください。
子うさぎ・シニアうさぎで変わること
生後間もない子うさぎには、野菜を急いで与える必要はありません。消化器がまだ安定していないため、House Rabbit Society は野菜の導入を生後12週以降に、1種類ずつ様子を見ながら始めることをすすめています。
シニア期に入ると、噛む力や消化力が落ちて硬い根菜を残すことがあります。葉物中心に切り替える、薄く小さく切る、といった調整で食べやすくなります。詳しくはシニアうさぎのケアにまとめています。
果物は野菜よりも糖分が多いため、別の考え方で量を決めます。うさぎに果物を与える際の正しい方法と注意点を参考にしてください。
よくある質問
Q. うさぎに野菜を毎日与えても大丈夫ですか? A. 毎日で問題ありません。House Rabbit Society は体重約900gにつきカップ1杯の葉物野菜を1日の目安としています。ただし牧草を食べる量が減るほど野菜が多いなら、減らしてください。
Q. うさぎに一番おすすめの野菜は何ですか? A. 特定の1種類を主役にするのではなく、小松菜・チンゲン菜・水菜などの濃い緑の葉物を3種類以上組み合わせるのがすすめられています。栄養の偏りを避けるためです。
Q. にんじんはうさぎの主食ではないのですか? A. 主食ではありません。にんじんの根は糖分が多いため、おやつとして少量にとどめます。葉の部分は葉物野菜として与えられます。
Q. レタスは与えてはいけませんか? A. アイスバーグレタスのような色の薄いレタスは、栄養がほとんどなくラクチュカリウムを含むため避けるようすすめられています。濃い緑のサラダ菜やロメインレタスであれば、少量から試せます。
Q. 野菜を食べた後に軟便が出ました。どうすればいいですか? A. 軟便が出た野菜はいったん中止し、牧草中心の食事に戻してフンの状態を観察してください。軟便や下痢が続く、元気や食欲が落ちる場合は自己判断せず動物病院へ相談してください。
まとめ
うさぎに与えていい野菜は、濃い緑の葉物を中心に、体重1kgあたりカップ1杯強を目安に組み立てます。根菜や実野菜は糖分が多いためおやつ扱いです。新しい野菜は1種類ずつ、48時間フンを見ながら増やしていけば、失敗はほとんど防げます。牧草が減らない範囲で、その子の好みを少しずつ広げていってください。合わない様子が続くときは、早めに動物病院へ相談しましょう。
参考文献
- House Rabbit Society「Fruits and Vegetables」 https://rabbit.org/care/fruits-vegetables/
- House Rabbit Society「Vegetables」 https://rabbit.org/care/diet/vegetables/
- House Rabbit Society「Food & Diet」 https://rabbit.org/care/food-diet/
- RSPCA「Rabbit diet」 https://www.rspca.org.uk/adviceandwelfare/pets/rabbits/diet
- MSD/Merck Veterinary Manual「Nutrition of Rabbits」 https://www.merckvetmanual.com/exotic-and-laboratory-animals/rabbits/nutrition-of-rabbits
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